玄関は「家の顔」と呼ばれるほど大切な場所。来客から「素敵!」と褒められると嬉しいですよね。
ただ、靴や荷物で散らかりやすく、センス良く整えるのは意外と難しいものです。
新築やリフォームでは、デザインだけでなく収納や動線といった機能性まで考えておくと後悔を防げます。
この記事では、暮らしを快適にする設計ポイントと、Instagramで人気の“真似したい玄関”実例をまとめた保存版としてご紹介します。
玄関で暮らしが変わる3つの本質ポイント
玄関はただの出入り口ではなく、毎日の快適さを大きく左右する空間です。
おしゃれさだけを追求すると生活感が出やすく、逆に収納や動線ばかりに意識が偏ると味気ない雰囲気になりがち。
そこで大切なのは、デザイン性と機能性をうまく組み合わせて「真似したい!」と思える玄関に仕上げることです。
ここでは、理想の玄関を考えるうえで欠かせない3つの本質ポイントを整理します。
- 生活動線を整えることで得られる快適さ
- 収納力で実現する「片付く玄関」
- デザインと採光が第一印象を決める理由
どれも玄関づくりを成功させるための軸となる部分です。
これらを押さえておくと、細かなアイデアを取り入れる際にも方向性を見失わずにすみますよ。
それでは、それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。
生活動線を整えることで得られる快適さ
玄関は家族全員が毎日必ず通る場所。動線がスムーズかどうかで、暮らしやすさは大きく変わります。
例えば、靴の着脱スペースが狭いと朝の出発時に混雑しやすく、ストレスの原因になりがちです。逆に余裕を持たせた間取りにすると、子どもが同時に支度してもスムーズに出られるようになります。
また、玄関からリビングや洗面所、ファミリークローゼットへ直結する動線を確保すると効率的に。帰宅後すぐに手洗いを済ませたり、コートを収納できたりすることで、リビングに持ち込む荷物や汚れを減らせます。動線が整うと家事の手間も少なくなり、生活全体の快適さに直結します。
「玄関の動きやすさ=毎日のストレス減」に繋がるので、設計段階でしっかりと考えておきましょう。
収納力で実現する「片付く玄関」
玄関が散らかって見える原因の多くは、靴や荷物の収納不足にあります。家族の人数分の靴が並ぶだけでも圧迫感が出てしまい、せっかくのデザインも台無しになりかねません。
そこで重要になるのが、十分な収納計画です。
シューズクロークを設ければ、靴だけでなくベビーカーやアウトドア用品、雨具などのかさばる物もすっきり収められます。
目安として、夫婦二人なら約2畳、子どもがいる家庭は3畳以上、アウトドア派なら4畳以上あると安心です。玄関に物があふれないだけで、来客時の第一印象はぐっと良くなります。
また、オープン棚や可動棚を組み合わせれば、季節やライフスタイルの変化にも柔軟に対応可能。収納の余裕が「片付く玄関」をつくり、暮らしの快適さを自然に保ってくれます。
デザインと採光が第一印象を決める理由
玄関を入った瞬間の印象は、住まい全体のイメージに直結します。デザインにこだわることで「素敵なお家だな」と思わせることができ、採光や照明を工夫すれば空間をより広く心地よく感じさせられます。
例えば、木目調の玄関ドアやタイル張りの床材を取り入れると、素材感から高級感や温かみが伝わります。
そこに間接照明やダウンライトを組み合わせれば、陰影が生まれて洗練された雰囲気に。
また、小窓やFIX窓を採用すれば、自然光が差し込んで昼間は明るく開放感のある空間を演出した玄関にすることもできます。
デザインと採光の工夫は「玄関をおしゃれに見せる」だけでなく、来客や家族の気持ちを明るくする効果もあります。第一印象を良くするための重要なポイントとして、しっかり計画しておきましょう。
新築・リフォームで取り入れたい5つの設計アイデア
玄関は毎日使う場所だからこそ、設計段階での工夫が暮らしやすさを大きく左右します。単に広さを確保するだけでなく、家族のライフスタイルや将来を見据えた工夫を取り入れることが大切です。
ここでは、新築やリフォームの計画時にぜひ検討したい代表的なアイデアをまとめました。
- 2way動線で叶えるスムーズな帰宅導線
- 家族構成別シューズクロークの広さ目安
- セカンド洗面台で帰宅後の衛生管理を強化
- 土間空間を多目的に活用する方法
- 採光と照明で明るく広く見せるテクニック
どれも「真似したい玄関」を実現するうえで効果的な工夫ばかりです。ひとつずつ取り入れることで、使いやすさとおしゃれさを両立できる空間になります。
それでは、それぞれのアイデアを具体的に見ていきましょう。
2way動線で叶えるスムーズな帰宅導線
玄関からリビングへ直行するルートと、収納や洗面所へつながるルートを分ける「2way動線」は、近年の新築で人気の設計です。家族の帰宅後の流れをスムーズにし、混雑や無駄な動きを減らせるのが魅力です。
例えば、玄関からシューズクロークを抜けてファミリークローゼットや洗面台へ直結する動線を確保すれば、帰宅後すぐに手洗い・着替えが可能になります。
一方、来客はリビングへ直接案内できるため、生活感を見せずに済む点も安心です。
家族の人数が増えるほど出入りの時間帯が重なりやすく、玄関まわりは混雑しがちです。2way動線を取り入れると、動きの流れが自然に分散され、毎日の快適さにつながります。
家族構成別シューズクロークの広さ目安
シューズクロークは玄関の片付けやすさを大きく左右する設備です。しかし「どのくらいの広さを確保すればいいの?」と迷う方も多いでしょう。ポイントは、家族の人数やライフスタイルに合わせた広さを確保することです。
例えば、夫婦二人なら2畳程度あれば十分で、日常の靴や雨具をゆとりをもって収められます。子どもがいる家庭では3畳以上を確保すると、成長に合わせて増える靴や学校用品、スポーツ道具も収納可能です。さらに、アウトドアやゴルフなど趣味の道具が多い家庭では4畳以上あると安心です。
広さの目安を知っておくと、後から「収納が足りない」と悩まずに済みます。設計段階で生活スタイルに合ったサイズを検討しておくことが、片付く玄関づくりの第一歩になります。
セカンド洗面台で帰宅後の衛生管理を強化
近年注目されているのが、玄関近くに設けるセカンド洗面台です。帰宅後すぐに手洗いやうがいができるため、家の中にウイルスや花粉を持ち込むのを防ぎやすくなります。特に子育て世帯やペットがいる家庭では、衛生面で大きな安心につながります。
また、来客時にリビングや洗面所を通さずに手洗いを案内できるので、生活感を見せずに済むのもメリットです。小さめの造作洗面台やコンパクトなボウルタイプなら、省スペースで取り入れられ、デザイン性の高いものを選べば玄関のインテリアにも馴染みます。
毎日の動線に自然に組み込めるセカンド洗面台は、衛生管理と来客対応の両面で役立ちます。これからの住まいづくりでは、検討しておきたいアイデアのひとつです。
土間空間を多目的に活用する方法
昔ながらの家にもあった「土間」ですが、現代の住まいでは多目的に使えるスペースとして再注目されています。玄関とリビングの間に広めの土間を設けると、収納だけでなく暮らしを彩る自由な使い方が可能になります。
例えば、アウトドア用品や自転車を置く趣味スペースとして活用すれば、室内を汚さずにすみます。また、子どもの遊び場やDIY作業場としても便利です。さらに観葉植物やアートを飾ると、まるでギャラリーのような雰囲気を演出でき、来客時にも印象的な空間になります。
玄関の延長として使える土間は「収納+趣味+演出」の役割を担える万能エリアです。限られた空間を効率的に活かす工夫として、ぜひ検討したいアイデアといえます。
採光と照明で明るく広く見せるテクニック
玄関は窓が小さかったり北向きだったりすると暗くなりやすい空間です。そこで重要なのが、採光と照明を組み合わせて明るさを演出する工夫です。自然光を取り入れられる位置にFIX窓やスリット窓を設けると、昼間は電気をつけなくても開放感のある玄関になります。
一方で、夜や曇りの日には照明がポイント。間接照明やダウンライトを使えば、影の出方で奥行きが生まれ、狭い玄関でも広く感じられます。人感センサー付き照明なら、暗い時間帯の出入りも安心で、省エネにもつながります。
採光と照明をバランスよく計画することで、機能的でありながら雰囲気も良い玄関に仕上がります。第一印象を高めたいなら、必ず押さえておきたいテクニックです。
真似したい!Instagramで人気の玄関アイデアまとめ
SNSを見ていると「この玄関、真似したい!」と思わず保存したくなる実例がたくさんありますよね。
ただ、流れてしまうと見返すのが難しく、もう一回見たいのにうまく見つけることができないことが多いですよね。
そこでここでは、Instagramで人気の玄関インテリアをテイスト別にまとめました。
- 最新設備と収納動線で暮らしやすさを叶えたモダン玄関
- 来客用と家族用を分けた2WAY玄関でいつもスッキリ
- 広く明るく見せる工夫が詰まった開放的な玄関
- 神動線で使いやすいファミリー玄関
- 自然光と景色を切り取るFIX窓が映える玄関ホール
- ホテルライクな高級感漂う玄関
- 収納力と遊び心で差がつく“隠れこだわり玄関”
どれも写真映えするだけでなく、日常の暮らしに取り入れやすい工夫が詰まっています。
ここからは、それぞれの実例を見ながら「真似したくなる理由」を解説していきましょう。
最新設備と収納動線で暮らしやすさを叶えたモダン玄関
Instagramで紹介されていた実例の中でも特徴的なのが、最新設備と収納動線を巧みに取り入れたモダンな玄関です。
システムキーによるタッチレス解錠、フロートタイプのシューズボックス、スリッパニッチなどの工夫で、使いやすさとデザイン性を両立しています。
さらに、玄関近くに水回りを集約した動線計画や、横幅175cmのゆとりある空間設計もポイント。毎日使う場所だからこそ「快適さ」と「おしゃれさ」を両立したい方に真似したいアイデアが詰まっています。
主な特徴はこの7つです。
- システムキー(LIXIL):近づくだけで自動解錠、閉まる時もオートロックで安心便利。
- フロートタイプのシューズボックス:玄関が広く見え、間接照明との相性も抜群。
- グレーのタイル:汚れが目立ちにくく、落ち着いた印象でデザイン性も高い。
- スリッパニッチ:収納が玄関から見えずスッキリ。来客時にもサッと出せる。
- 玄関近くに水回りを集約:帰宅後すぐに手洗いや入浴ができて衛生的。
- 間接照明:空間を一気に洗練させ、帰宅時にホッとできる雰囲気に。
- 横幅175cmの広さ:大人2人が並んで座れるゆとりがあり、ベビーカーや荷物置きにも便利。
どれも「やってよかった」と実感できるリアルな工夫で、これから家づくりを考える方が参考にしやすい実例です。
来客用と家族用を分けた2WAY玄関でいつもスッキリ
2児の母が2年暮らして実感したという、暮らしやすさ抜群の「2WAY玄関」の実例です。
来客用と家族用を分けることで、玄関がごちゃつかず、常に整った状態をキープできるのが最大の魅力。土間収納とつなげて動線を工夫することで、日常の利便性も高めています。
主な特徴は次の通りです。
- 来客用と家族用の動線を分けた玄関:2箇所から出入りができ、靴や荷物が多い日でもごちゃつきを来客に見せずに済む。
- 土間収納とつながる家族用玄関:子どもの遊び道具や荷物もスムーズに片付けられ、生活感を隠しやすい。
- スクリーンで目隠し可能:収納スペースを丸ごと隠せるため、急な来客時も安心。
- 汚れが目立ちにくいグレーのタイル:子どもが泥だらけで帰宅しても気にならず、掃除の手間を軽減。
来客に見せたい空間と家族が使う空間を分けるだけで、玄関の印象は驚くほど変わります。
毎日使う家族にとっても、訪れる人にとっても気持ちよく過ごせる工夫が詰まった「真似したい玄関」の好例です。
広く明るく見せる工夫が詰まった開放的な玄関
玄関は「家の顔」と呼ばれるだけに、少しでも広く、そして明るく見せたいと考える方は多いはずです。
Instagramで紹介されていたこの実例では、空間を開放的に見せる工夫がふんだんに盛り込まれており、思わず真似したくなるポイントが満載です。
主な特徴は次の6つです。
- 床から天井までのオーダーミラー:空間を広く見せるだけでなく、光を反射して明るさもプラス。
- 巾木なしの仕上げ:壁と床をすっきりつなげることで、生活感を減らし広がりを演出。
- ガラス扉:奥の空間まで視線が通り、抜け感と開放感を生み出す。
- 白い鏡面床:光を反射させ、玄関全体を明るく広く見せる効果あり。
- ハイドア:天井までの高さで一体感を与え、開けた時の開放感も抜群。
- 間接照明+ダウンライトのみ:天井をスッキリ見せつつ、柔らかな光で上品な雰囲気を演出。
これらを組み合わせることで、実際の広さ以上に開放感のある玄関を実現しています。
デザイン性と機能性を両立させた、まさに「真似したい玄関」の好例といえるでしょう。
神動線で使いやすいファミリー玄関
家族で暮らすと「玄関まわりの動線がごちゃつく…」という悩みはつきもの。
そんな課題を解決するのが、土間収納からファミリークローゼット、そして洗面所へと抜けられる“神動線”を持ったファミリー玄関です。
この実例では、次のような工夫が盛り込まれていました。
- 土間とホールで約2帖ちょっとの広さ:広すぎず狭すぎないサイズ感で、家族全員が出入りしてもストレスなし。
- 1帖分の土間収納:外で使う物やちょっとした荷物を気軽に置けるスペース。
- 2.5帖のファミリークローゼット:家族のアウターやバッグを収納でき、玄関をスッキリ保てる。
- 洗面所に直結する通り抜け動線:帰宅後すぐに手洗い・着替えができ、衛生的でリビングも汚れにくい。
動線を工夫するだけで、生活感を隠しながら清潔で快適な玄関をキープできるのは大きな魅力です。
自然光と景色を切り取るFIX窓が映える玄関ホール
玄関に入った瞬間、明るさと開放感を感じられるのは嬉しいポイントですよね。
こちらのお宅では、正面に大きなFIX窓を設けて外の植栽を額縁のように切り取り、日差しと緑の心地よさをそのまま室内に取り込んでいます。自然光が差し込む玄関は、毎日の暮らしに彩りを与えてくれます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 幅と高さにこだわった大きなコの字型FIX窓:外の植栽がきれいに見え、玄関に開放感をプラス。
- ブラウンの四方枠:窓を額縁のように縁取り、景色そのものをインテリアに。
- 自然光がたっぷり入る明るい空間:日中は照明に頼らず、清潔感のある雰囲気に。
- 来客にも好印象のトイレ動線:玄関近くの1.5帖のトイレは、グレージュの壁や飾り棚がアクセントになり、おしゃれさも機能性も両立。
自然光と眺望をデザインに取り込むことで、玄関そのものが「おもてなしの空間」に早変わりしています。
ホテルライクな高級感漂う玄関
玄関を開けた瞬間に「わぁ…!」と感じさせるホテルライクな空間。毎日の生活動線にありながらも、上質で特別な印象を与えてくれるのが大きな魅力です。
今回紹介されていた実例は、アート・素材・照明のすべてにこだわることで、生活感を抑えつつ高級感を引き立てた玄関。
お客様を迎える場所としても、自分たちが帰宅したときに気分が上がる空間としても、真似したい工夫が詰まっていました。
このリール玄関の主な特徴
- 大きなアートと観葉植物で、ホテルのロビーを思わせる非日常感を演出
- **石壁風のDanto Tile「BOD-101」**を採用し、本物の石のような重厚感をプラス
- グレアレスライトで光源を隠し、柔らかい光だけを壁に反射させる落ち着きある照明計画
- 温かみのあるサンゲツ「FE-74019」壁紙で、真っ白ではない上品なニュアンスを表現
- 細めで壁紙同色の巾木により、空間の境界線を感じさせずシームレスに
- スケルトン階段で圧迫感を取り払い、広がりを感じられる開放的な視界に
ホテルライクな玄関に共通するのは「余計な生活感を隠し、素材と光で高級感を演出すること」。
ちょっとした工夫で、自宅でも非日常を味わえる空間が実現できます。
収納力と遊び心で差がつく“隠れこだわり玄関”
一見するとシンプルに見えるのに、実は暮らしやすさの工夫が詰まっている玄関。派手さはなくても「収納力」と「隠し要素」がしっかり効いていることで、日常の快適さが大きく変わります。
紹介されていた実例は、まさに“ぱっと見フツー”を裏切る実用性と驚きのある玄関でした。
このリール玄関の主な特徴
- 広々シューズクローク:ベビーカーやゴルフバッグまでそのまま収まる大容量。可動棚で高さを調整でき、家族構成やライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズ可能。
- エコカラットタイル:玄関の湿気やニオイを抑える機能性タイルを採用。デザイン性と実用性を兼ね備え、玄関を常に清潔で心地よい空間に保てる。
- 隠せるミラー収納:姿見に見えて実は開く「隠し扉」。来客用スリッパやシューケア用品をすっきり収納でき、開けた瞬間に話題になる遊び心もプラス。
収納とデザインの両立は、玄関を快適に使い続けるための大切なポイント。特に“隠す収納”を取り入れることで、急な来客でも慌てずに済み、日常のストレスが軽減されます。
暮らしをスマートに見せたい方には、ぜひ真似したい玄関スタイルです。
玄関づくりで後悔しやすいポイントと失敗回避チェックリスト
玄関は家の第一印象を決める場所であり、毎日必ず使う生活動線の起点でもあります。
デザインだけでなく、使い勝手や収納計画を見落とすと「こんなはずじゃなかった…」と後悔しやすい場所でもあります。
ここでは、家づくりの段階で確認しておきたい代表的なチェックポイントを整理しました。
玄関づくりの主なチェック項目
- 広さは十分か? … 土間部分+ホール部分で最低2帖以上あると快適。ベビーカーや荷物を一時置きできるか確認。
- 収納計画は足りているか? … シューズクロークや可動棚の有無、来客用スリッパや掃除道具など細かな収納も検討。
- 動線はスムーズか? … リビングを通らず洗面所やクローゼットに行ける「回遊動線」があると生活がラクに。
- 採光・照明の工夫はあるか? … 小窓や間接照明で明るさを確保。暗い玄関は印象が悪くなる原因に。
- 素材選びは実用的か? … タイルの色や質感は汚れやすさに直結。グレー系やマット素材はメンテナンス性が高い。
- 生活感を隠せる工夫はあるか? … 隠し収納やスクリーン、同色の巾木などで空間をすっきり見せられるかがポイント。
ちょっとした工夫の積み重ねが「おしゃれで使いやすい玄関」を実現します。間取り図を眺めるときや打ち合わせの際には、このチェックリストを片手に確認してみてくださいね。
広さは十分か?
玄関の広さは意外と見落としやすいポイントです。最低限の目安は土間とホールを合わせて2帖程度。これくらいの広さがあれば、ベビーカーや買い物袋を一時的に置いても窮屈さを感じにくくなります。
来客が複数人同時に訪れても余裕を持って迎えられるのもメリット。
逆に狭すぎると、毎日の出入りでストレスになりやすく、玄関にモノが溢れる原因にもなります。余裕を持った広さを確保することで、暮らしやすさがぐんと変わりますよ。
収納計画は足りているか?
靴の収納はもちろん、玄関まわりには意外と多くのアイテムが集まります。傘やレインコート、掃除道具、ベビーカー、ゴルフバッグなど、家族のライフスタイルによって必要なものはさまざま。
シューズクロークや可動棚を設けることで、用途に応じた収納が可能になります。
また、来客用スリッパや靴べらといった細かなアイテムの置き場所も忘れずに。収納力をしっかり確保しておくと、玄関をいつもスッキリ保てます。
動線はスムーズか?
玄関は単なる出入口ではなく、家の動線計画のスタート地点です。
特に人気が高いのが「リビングを通らずに洗面所やファミリークローゼットへ行ける動線」。
帰宅後すぐに手洗いや着替えができるため、衛生的で家の中が汚れにくくなります。土間収納とクローゼットをつなげることで、アウターやカバンをスムーズに片づけられるのも便利。
日常の動きに沿った「回遊動線」を意識するだけで、生活の快適度が大きく変わりますよ。
採光・照明の工夫はあるか?
玄関が暗いと、第一印象が重くなりがちです。小窓を設けて自然光を取り入れるのはもちろん、間接照明やダウンライトで明るさを演出するのも明るさ確保とおしゃれな印象を両立させてくれます。
特に最近は、フロート型シューズボックスの下に照明を仕込むスタイルが人気です。夜間でも柔らかな光が足元を照らし、玄関全体が洗練された印象に変わります。
照明計画を少し工夫するだけで「おしゃれで明るい玄関」を実現できます。
素材選びは実用的か?
玄関の床材は、デザイン性だけでなくメンテナンス性も重要です。
特にタイルは色選びがカギ。
白や黒は汚れが目立ちやすいのに対し、グレーやベージュ系は汚れが目立ちにくく日常的に扱いやすい素材です。
また、マットな質感にすると足跡や砂埃も気になりにくいでしょう。壁には調湿や消臭効果を持つエコカラットなどの機能性素材を取り入れるのもおすすめ。おしゃれと実用性の両立が大切です。
生活感を隠せる工夫はあるか?
玄関は「片づけてもすぐに散らかる場所」と思われがちですが、生活感を上手に隠せる仕組みを取り入れると印象が大きく変わります。
例えば、隠し収納やスクリーンを活用すれば、靴やコートを人目に触れさせずに収納できます。
巾木を壁と同色に揃えて目立たなくする、間接照明でフォーカスポイントを作るといった小さな工夫も効果的。来客時にも慌てずに迎えられる「すっきり玄関」をキープできるのは大きな安心感につながります。
まとめ
ここまで、失敗しない玄関づくりのチェックリストから、Instagramで人気の実例まで幅広く紹介してきました。
最後に大切なポイントを整理しておきましょう。
- 広さと動線をしっかり計画する … 土間・ホールで2帖以上、回遊動線や水回り直結を検討。
- 収納力は家族構成に合わせる … シューズクローク、ファミリークローゼット、隠し収納などを活用。
- 採光と照明で印象をアップ … 間接照明や小窓を取り入れて、暗さや圧迫感を解消。
- 素材と色で実用性を確保 … グレー系タイルや機能性タイル(エコカラット)で汚れ・湿気対策。
- SNSの実例から学ぶ工夫 … ホテルライクな空間演出や2WAY玄関など、実際の暮らしに役立つアイデアを取り入れる。
毎日必ず目にする玄関だからこそ、「デザイン性」と「実用性」をバランスよく両立させることが大切です。
小さな工夫が積み重なれば、来客に自慢できるだけでなく、家族にとっても心地よい空間が完成します。
これから家づくりやリフォームを考えている方は、ぜひこの記事で紹介したチェックリストや人気アイデアを参考に、自分にぴったりの「真似したい玄関」を実現してください。


